『なぜわたしたちは快感を好むのか?』を読んで

アメリカの神経生理学者、ボルティモアのジョンズ・ホプキンズ大学の教員であるデイヴィッド・リンデンさんがWIREDに語った記事が興味深かったので、メモ。

  • 快感を感じるのは人間や霊長類だけでなく、脳をもたない小さな生き物にも快感回路は存在する。
  • 快感の刺激は、飲食や交配、つまり本質的に生に関わることへと生き物を動機づけるために存在している。
  • 身体運動にも快感とつながりがあり、激しい訓練の間に、体は大麻に似た分子をつくり出す。
  • と同時に、生物は“本質的に生に関わること”以外の場面において、自らに快感の感覚をもたらす術を学んでいる。(カフェイン、アルコールの摂取等)
  • なかでも人類は前頭葉が大きく発達したことによって、快感を司る脳の領域と前頭葉のつながりが大きい。(前頭葉は認知的・社会的プロセスを受けもつ。)
  • そのため、人類だけが、文化的もしくは宗教的な信念から示唆を得れば、断食や禁欲から満足感を感じることができる。
  • ある人間が依存症になったり強迫観念を抱くようになる原因の40%は、遺伝的なものであるということです。
  • 進化とともに、依存症や強迫観念をもたらす可能性を持つ受容体(D2)が排除されなかったのは、D2が人間により好奇心をもたせ、たやすくリスクを受け入れさせるようにもするので、成功や社会的評価の点では勝者となる可能性があるため。
  • 一方で、残りの60%の原因の多くは知られていない。
  • その残りの60%のうち、間違いなく大きな役割を果たしているのがストレスで、生物学的レヴェルでは、ストレスホルモンが血液中、そして脳の中に入ると、わたしたちは快感の感覚を控えるようになる。

この記事を読んでふと「禁欲」という言葉が頭によぎり、宗教的な「禁欲」とは、「自己の人生の充足への欲望」を「宗教的善の充足への欲望」に転換することなのかもしれないと思った今日この頃でした。
「禁欲」といえど「快感」自体を禁止したものではないのではないかと。(浅はかかもしれませんが。。)

※記事の詳細は下記のページからご覧ください。
なぜわたしたちは快感を好むのか? « WIRED.jp

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2月 3, 2013 | No Comments

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